リハビリと練習と

最近、仕事で約3万字の文章を書く機会があり、それだけの分量を書くのは随分久しぶりで、己の文章力の衰えにひどく萎えながらなんとか終わらせた。文章構成を考えるのももちろん大変だったが、何よりも悩まされたのは表現の取捨選択だった。それなりにフォーマルな文章だったため、普段のTweetで多用する口語めいた表現やスラングなどはもちろん使えず、普段新聞などで読みはしても書きはしない言葉をとりあえず並べてみても、何だかぎこちない出来上がりになるばかり。その推敲作業は、読み手としての私が書き手としての私をぶん殴るようなもので、どちらとしても苦行だった。

さて、そんな一仕事を終えてしばらく経った後、私はオタク的な熱狂に身を投じることになった。要するに、あるジャンルについて薄い本を買い漁るほどにハマってしまったわけだが、オンライン・オフラインで二次創作を読み耽るうちに、次第にそれでは物足りず、自分でも何か作ってみたいというぼんやりとした欲求を持つことに気がついた。これまでも、薄い本は適度に穏やかに摂取していたが、アウトプットの欲求を持つほどの情熱を持ったのは、年を数えたくないほどの昔である。当時は、泉が湧くようにプロットや表現が飛び出して、急き立てられながら指を動かしたものだった。もっとも、当時から飽きっぽい性質は変わらず、そうした情熱はすぐに冷めてしまったのだが。

己の文章力への反省と何かを表現したい欲求、この2つに突き動かされて、私はもっと文章を気軽に作成できる環境を欲した。スマートフォンは長文の作成に向かない。デスクトップPCはあったものの、いちいち起動するのが面倒だし持ち歩けない。ノートPCは、かなり小さいのもあるけれどやはり重い。そもそも、常に文章を書くわけではなかろう。旅先の写真を自慢したいし動画も見たい。あと、ブラウザゲームを大画面でやりたい。そんな文章作成とは関係のない用途も踏まえ、私はAndroidタブレット端末+Bluetoothキーボードという選択をした。タブレットは持ち歩きを考慮して8インチサイズ、キーボードも折りたたみ式である。圧倒的モビリティ。まだあまり使いこなしていないが、見た目は大満足である。

ところで、この折りたたみ式キーボードは、その小ささおよび折りたたみ構造故にキー配列に癖があり、慣れるには少し時間を要しそうである。ここまで書く間にも相当のミスタイプが発生しており、少しいらいらする。頭と指先のリハビリのため、とりあえずだらだらと書いてみたがいい加減に疲れたので、まずはここで区切っておこう。このブログスペースをどのように活用していくかはまだ何も考えていない。